暗証番号式の鍵は、開錠に必要な情報は数字だけなので鍵開けに必要な情報は記憶だけです。
メリットは鍵が不要で紛失リスクのない点、デメリットは番号を知られると他の人でも開錠できてしまうセキュリティ面の問題があることです。
暗証番号式の鍵にも複数の種類がありますが、玄関用で人気の高いのは後付けできる簡易タイプです。
既存のシリンダー錠とは別に、暗証番号式の鍵の中に施錠用のロックバーが付いているものです。
ビス止めのDIYによる簡単取り付けが可能で、ネット通販を利用すれば1万5千円から3万円ほどで購入できます。
既存のキーシリンダーも残せるので補助キーのような役割で2重、3重で玄関のドアをロックできます。
近所に買い物へ行く時は暗証番号式の鍵だけかけて、仕事や飲み会など長時間や夜間に家を開ける時はシリンダー錠と暗証番号式の2重でロックすれば防犯性能も高まります。
安い商品は押しボタン式なので長く使うと、押している番号だけボタンの色が変わってきてバレるリスクもありますが、シリンダー錠も突破しないと入れないため安全性を確保できます。
ピッキング技術を持った泥棒も暗証番号式と2重ロックをしている家を見ると防犯意識が高いと判断されて狙われにくくなるメリットがあります。
押しボタンのアナログ式とタッチパネル液晶のデジタル式の2種類に分かれていて、玄関の鍵でメインに使うならデジタル式がオススメです。
デジタルの中でも番号の配列をランダムで変更してくれるタイプを選びましょう。
暗証番号式のデメリットは他人でも番号さえ合えば開錠できてしまうことです。
番号を直接伝えなくても押しボタンを毎日押していると、普段ボタンを押さないところと手垢や汚れで色が変わって見た目だけでバレてしまうこともあります。
番号の配置が変わるデジタル式であれば、キーを見ただけで番号を見破ることはできません。
暗証番号式は生年月日など他人から推測されやすい数字はNGです。
定期的に暗証番号を変えるとセキュリティが向上しますが、番号を忘れてしまうトラブルも多いです。
新婚や恋人の同棲生活だと、どちらか一方は自分に馴染みの低い数字になって暗証番号を忘れやすいです。
番号を忘れて何度も家の前でカチカチやっていると、住人であっても不審者に間違われて通行人から通報されてしまうケースもあります。
生年月日など個人情報で推測されにくく、4桁で忘れない数字といえば銀行の暗証番号を思い浮かべる方も多いでしょう。
自分自身で番号を忘れるリスクはなくても、暗証番号式のカギでは絶対にやってはいけません。
もし突破されて番号を知られてしまうと通帳やキャッシュカードを盗まれて銀行からお金を引き出されてしまいます。特にゆうちょ銀行は通帳だけでも引き出しができるので注意しましょう。
生年月日など個人情報とは関係ない数字で銀行の暗証番号以外の数字という条件になると、絶対に忘れない数字が思い浮かばず、使用に慣れるまでに忘れてしまって鍵開け業者を呼ぶ人もいます。