住まいの入口を守る玄関錠の種類やそれぞれのメリットデメリットなどの情報サイトのヘッダー画像

シリンダー錠とは何なのか?

シリンダー錠はピンシリンダー、ディスクシリンダー、ティンプルシリンダーの3種類があり、新規や交換で買うなら防犯性能の高いティンプルシリンダーがオススメです。シリンダー錠は電子錠に比べて導入コストが安く電池切れや故障、不具合リスクの少ないメリットがあります。

シリンダー錠の種類

複数の鍵の写真

 

住まいの入口を守る玄関錠には多数の種類があります。

 

古くからある一般的な鍵は、シリンダーに鍵を差し込んでひねって回すタイプです。
一見どれも防犯上のセキュリティー能力は同じように見えますが、シリンダー錠にも複数の種類があって、簡単にピッキングされてしまうものから、プロでも開錠の難しいタイプがあります。

 

最近では、カードキーや指紋認証を使った電子錠も普及しています。

シリンダー錠は今あるもので十分と考えている人も多いですが、時代の進化とともに性能の高い鍵が登場していて、さらに商品の進化と並行して泥棒の鍵開けスキルも高まってきています。

 

簡易的な鍵だと、腕のよい人にかかればものの数秒から数十秒程度で簡単に開錠されてしまいます。

 

高性能の最新タイプを導入すればセキュリティは高まりますが導入費用も高く、鍵は予防のために付けるものなのでお金をかけて交換しようと考える方は少ないです。
当サイトを見て防犯対策を強化しようと思って頂けるのが理想ですが、シリンダー錠ごとで性能の異なることを理解して頭の片隅にでも入れておいてください。
そして万が一、鍵を紛失してシリンダー交換や鍵開け業者を呼んで対応してもらう機会があれば、どうせお金を払うのなら…という理由でセキュリティの高いシリンダー錠への交換も検討してください。

 

最近では、電子鍵の普及と開錠方式の多様化によって、利便性の高い商品が人気です。
しかし、鍵の防犯性能や利便性が高まる一方で不具合の出た時の対処でトラブルになったり、導入費用に見合う効果を感じられなかった不満を口にする方もいます。
当サイトでは玄関錠用のシリンダー錠の種類と、それぞれのメリット、デメリットをまとめました。

 

 

シリンダー錠は進化している

鍵の種類のイラスト

 

見た目は似たような形でも種類によって形状が異なり、防犯性能が大きく変わってきます。
広く普及しているのは以下の3種です。

 

 

シリンダー錠は鍵とシリンダー(鍵穴のある本体部分)を噛み合わせて回すことで、ロックレバーの開閉を行う仕組みです。

 

古くからあるピンシリンダーは鍵の片面のみがギザギザした形状のものです。
昔はピッキング技術が今ほど高くなくて簡易的な仕組みでもシリンダー鍵を付ければ安全性を確保できる考えでした。

 

しかし、ピッキングによる空き巣被害が登場するようになって、シリンダー錠も時代とともに防犯性の高いタイプが普及していきます。
ディスクシリンダーは両側にギザギザのついている鍵で、ピンシリンダーに変わる鍵として90年代に爆発的ヒットしました。

 

現在も最もポピュラーな鍵ですが、2000年代前半にピッキング被害が増加して、現在の主流は小さいくぼみの多数入ったディンプルシリンダーに変化しています。

 

鍵の性能・価格の順位図

 

価格と防犯性能は、
ディンプルシリンダー > ディスクシリンダー > ピンシリンダー
の順番です。

 

新築ではディスクシリンダーを使われるケースはほとんどなく、大手鍵メーカーも廃盤にする事例が増えて、新品で鍵を設置や交換するほとんど場合の1番人気はディンプルシリンダーです。
ディスクシリンダー以下のグレードではピッキングリスクの高いことを認識して、新しく設置・交換するときはディンプルシリンダーをオススメします。

 

 

 

簡易的な鍵(ディスクシリンダーなど)を好む方は未だに多い

日本は世界の中でもトップクラスに治安がよく、空き巣被害の件数自体も少ないです。
見た目のボロボロの家やアパート、空き巣に入られにくい立地の家など、鍵さえかけておけばうちは泥棒に入られることはないと簡単に考えている方や、現金や貴金属を置いていないので盗まれるような物はないと割り切っている人もいます。

 

実際に空き巣被害の46.5%は無施錠によるもので、ドア錠破りは全体の3.1%です。(2016年の警察庁発表資料より)

 

一般的な鍵を付けていれば問題ないと簡単に考えて、価格優先でディスクシリンダーを選ぶ需要も一定数あります。
シリンダー錠のグレードを上げるのは保険と同じように考えて、被害に遭わなければ無駄な出費と感じるものですが、鍵の場合はグレードアップさせることで空き巣被害を予防する効果があります。
防犯性能の高いシリンダーに交換して何もなくても、仮に簡易的なピンシリンダーやディスクシリンダーだったらピッキングされていた状況は意外なほど多いものです。

 

近年はディンプルシリンダーの普及率が上昇していることで、ピッキングによる空き巣をする泥棒は未だに古いシリンダーを使っている家に限定してターゲットを厳選しています。

 

 

 

防犯性能や利便性の高い鍵を導入するデメリット

性能や利便性の高い鍵のデメリット

 

ディンプルシリンダーをはじめ、カードキーや指紋認証などの電子鍵など防犯性能と利便性の高い鍵のシェアが増えています。

 

日常的な使用に問題はありません。高性能になると鍵を無くして開けられなくなったときの費用が高額になったり、電子錠の機械的トラブルで鍵は手元にあるけど開錠できないトラブルリスクは増加します。

 

仕組みが複雑になるとトラブルリスクは高くなり、防犯性能が高くなると鍵開け業者を呼んでも簡単に対処できなくなってしまいます
鍵開けをするときは腕の良い業者を呼ばないと破壊や交換にて対処されてしまうので注意しましょう。

 

もともと防犯性能の高い鍵や電子錠などは導入コストも高いので、破壊、交換で対処する場合の費用負担も大きくなります。

 

つまり、高性能のシリンダーや電子錠は導入費用が高いだけではなくトラブル時の対処費用も高くなるデメリットがあります。

 

また、カードキーなど種類によっては合鍵を簡単に作れないので維持費も高額になります。